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2023WHISKY HARBOUR KOBE(ウイスキーハーバー神戸)

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ウイスキー文化研究所認定ウイスキープロフェッショナル、吉田電材蒸留所所長の松本です。当社では日本で初めてグレーンウイスキー専業のクラフトウイスキー蒸留所を開設し、日々奮闘しております。このブログでは私たちがウイスキー事業を進めていく様子を皆様にお伝え致します。

ウイスキーハーバー神戸とは?

WHISKY HARBOUR KOBE(ウイスキーハーバー神戸)は、関西・神戸で初めて開催される、大規模ウイスキーイベントです。 ウイスキーに興味のある方ならどなたでも参加できるイベントで、国内外で活躍する協賛各社によるブースでのテイスティングやメーカーや専門家によるセミナーなどが楽しめます。

ウイスキーハーバー神戸は今回が第一回目の開催。チケットは事前販売で1700名の方が来場されたとのことでした。

今回は、吉田電材蒸留所の出店の内容や様子をレポート致します!

朝の準備で出展者の皆様と再会

異業種参入の吉田電材蒸留所ですが、何回かフェスに出させていただいている中で、お知り合いになった方も増えてきました。今回、当社のブースは有名な長濱蒸留所さんのお隣。様々なフェスで長濱さんはいつも長打の列ができるので、長濱さんに来たお客さんがついでに当社のブースにも顔を出してくれるかな、などど、せこいことを考えながら最終準備。(笑)

準備が終わったら、会場の出展者でお知り合いにご挨拶周り。もちろん同じ新潟の亀田蒸留所さんのブースにもご挨拶。仲良しの堂田社長はいるかなと思って顔出しましたが、堂田社長はおらず、なんでも現在台湾のイベントから神戸に向かっているとのこと!堂田さん、今日セミナーあるのに間に合うのか!?

そんなことをしているうちに時間は過ぎ、出展者説明会と記念撮影が終わって会場のゲートオープンとなりました!

今回の試飲サンプルは飲み比べです!

さて、吉田電材蒸留所で今回皆様に試飲していただいたのは、当社のニューポッド2種飲み比べ。原料配合(マッシュビル)は両方とも

      北海道産デントコーン 70%  (国産原料比率70%!) 

      イギリス産来モルト  15%

      イギリス産モルト   15%

です。異なるのは、蒸留条件。当社はハイブリットスチルという蒸留器を採用していますが、このスチルはポットスチル(ロバートバーネッカーさんの後ろにあるスチル)と多塔式(7段)のコラムスチル((写真の左側にある塔です)で成り立っており、コラムスチルには丸い窓が各段についていますが、この7段のうち何段を使用するか選択することができます。使用するコラム数を変えることで蒸留アルコール度が変わり、結果味わいも変わってくるのです。

今回の2つの原酒の違いは!?

今回は、1月に蒸留したコラムを3段使用した原酒(ウイスキーラバー名古屋でお出ししたのと一緒です。)と4月に蒸留したコラムを1段だけ利用した原酒の2種類を用意しました。

コラムをたくさん使用すると、その分蒸留アルコール度は高くなり、その結果酒質はクリーンになっていきます。逆にコラム段数が少ないと、うまみや雑味を含めて様々なフレーバーやテイストを含んだ原酒となるのです。

ですので、今回は、1月に蒸留したコラム3段は相対的にクリーン。4月に蒸留した1段は3段に比べてラウドになっているのです。

蒸留条件を変えている意図は!?

これは、当社のヘッドディスティラー北村の試行錯誤。通常、モルトウイスキーの場合、古樽(多くはバーボンを詰めていた樽)で熟成するのに対し、当社の最初の原酒は、バーボンと同じく新樽で熟成しています。新樽は樽の活性が強く、原酒に対する影響が強いので、ニューポッドの段階で飲みやすすぎると、熟成後、樽に負けるのでは?との考えからの作りこみ。

この辺りの話はおもしろいです。北村は今は製造で忙しく、すぐにブログは執筆できませんが、そのうち書いてもらいますね!それか、余裕ができたらイベントにも連れていきますので、その時に捕まえて聞いてみてください!

1段蒸留は飲みにくいって言われると思っていたのですが・・・

意外や意外、1段の癖の強い方がおいしいという人が何人もいらっしゃいました!(^^)

さすが、イベントに来る方は一般の方とは違う経験値をお持ちです。しかも1段の方がコーンの甘味を感じられるとのご意見も多数。国産コーン(国産原料)を推進している当社としてはうれしい限りです。

今後、様々なイベントで、作りこみの異なるグレーンニューポッドの飲み比べを色々企画していきますので、楽しみしていただければ幸いです!

トークショーにも参加させていただきました!

午後には、地元のラジオDJターザン山下さんと、正面ステージで1on1のインタビュー形式のセッションをさせていただきました。ターザン山下さんは学生の頃バーテンダーをしていたこともあるそうで、趣味はレコード収集(2万枚近く保有とのこと!!)である生粋のDJさんです。

蒸留所の名前の由来や当社がなぜクラフト蒸留所として日本で初めてグレーンウイスキー専業蒸留所という選択をしたのか?等、うまく話を引き出していただき、嬉しかったです。ターザン山下さんありがとうございました。m(_ _)m

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