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榎本のウイスキー備忘録

#ウイスキー備忘録
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こんにちは!吉田電材蒸留所のマーケティング営業担当の榎本です。

新潟市古町8番町のBAR Perchoirでの出会い

今回ご紹介するのは、オールド・フィッツジェラルド18

現在は、終売品で見かけることがほぼないレアもの。そんな貴重なバーボンにまさか出会えるなんて!“お酒は一期一会” なんて言葉をよく聞きますがまさにその通りですね!

さて、オールド・フィッツジェラルドには、いくつか逸話があるのですが、私が一番好きな説をご紹介したいと思います。
それはオールド・フィッツジェラルドという名前についての話です。
バーボンの名前は、創業者の名前が使われていることが、多いと思いますが、オールド・フィッツジェラルドは、ウイスキー職人の名前を付けたという話です。

オールドフィッツジェラルド

バーボンを作る職人のフィッツジェラルドは美酒家の大酒飲み。
彼は、仕事で使用するホースで樽から直接ウイスキーを勝手に飲んでいたとか。笑
そんなフィッツジェラルドが、選び飲む樽のウイスキーはどれも極上品。
それを知ったスタッフたちが、フィッツジェラルドが飲んだ樽を「フィッツジェラルドバレル」と揶揄し笑っていたところ、社長が聞きつけボトル名になったなんて逸話があります。
フィッツジェラルドは、きっと相当な味覚の持ち主で、本来だったら激怒されるはずなのに、名前になるなんて、きっとみんなに愛されキャラだったんだなと思って少し微笑ましくもなる逸話です。

私も隠れて樽から飲んでいたら、いつかボトルの名前になったりするのかな?なんて考えてみたり。笑
でも、ホースで樽から直飲みだと考えると、肺活量の凄さと相当なお酒の強さ…!私には無理かもしれません。笑

そんなフィッツジェラルドの味覚に期待を持ってテイスティングです。

いざ、テイスティング

香りは、甘く、穀類の香りが膨よかに香る。アルコール感もなく90proofとは思えない。
これは私の新しい扉が開くんではないかと、期待大!!!!
いよいよ一口含んでみると…
「ん!?これは、バーボンなのか!?モルトみたい!!」と驚き。
恥ずかしながら、声に出してしまいました。笑

甘くて、軽やか、驚きました。そして舌に優しく甘く、長く続くアフター。これが、フィッツジェラルドの味覚なのか…と脱帽すると共にこんな名品が廃盤となってしまった悲しさもありました。

現在、ライ麦でスパイシーで、エキゾッチクなものを目指して試作を進めていますが、「甘く柔らかい小麦メインのものも作りましょ!!!!」と北村HDにお願いしてみようと思ったそんなオールド・フィッツジェラルドでした。

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